本とビールと老い支度

1971年生まれの雑記帖

行書

書道を習い始めて3年目。2年かかって楷書のテキストを終え、昨年末から行書に取り組んでいる。楷書とはまるで違う運筆に戸惑うばかりで、何十枚書いても上手くいかない。普段はほとんど口を出さない先生が、見かねて背後から手を添えて指導してくださった。それでも先生の言う緩急が分からない。もどかしくて仕方ない。

と、きょう1時間ほど練習していたら突然筆が滑らかに動くようになった。そこからさらに1時間、上手く書けた2枚を添削していただく。いちばん多く練習した一筆書きの「光」に丸がついた。

鈴本演芸場 正月二之席 夜

連休最終日。松坂屋でいなり寿司を買って列に並ぶ。

トリは柳家喬太郎「品川心中」(の前半)。人物が鮮やかに浮かびあがる。すごい。もっと聞きたかった。

番組表の広告で気になっていた黒船亭でエビグラタンの晩ごはん。いい休日だった。

せんや

大塚のせんやで恒例の新年会。突き出しは正月らしく甘めの数の子、たらこの含め煮、花豆には金粉があしらわれていた。すべての料理が文句なく美味しい。

以前は焼酎をボトルで頼むほど飲んだのに、年々酒量が減って、今回は3人でビール3本とお湯割り数杯ずつ。河岸を変えてワインやカクテルを頼み、最後は喫茶店のカフェオレで締めた。

終電まで話が尽きないのは変わらないけど、飲み方はずいぶんおとなしくなった。

走り初め

12月からさぼっていたジョギングを再開した。いや、再開となるのかどうか、とにかく今年初めて走った。忘年会と旅行と年末年始で緩んだ体に気合いを入れる。

久しぶりに走るときはいつも足が軽い。筋肉が十分に休養したせいだろうか。調子に乗っていつもより余計に走ってしまった。キーンと冷えた月のない夜。

「吉村芳生 超絶技巧を超えて」東京ステーションギャラリー

魂が震えるというのはこういうことか。心に突き刺さるような作品群。絵画の展覧会でこれほど圧倒されたのは初めてかもしれない。構成も解説も素晴らしかった。

帰省最終日

3年前にマッキントッシュキルティングコートを買った。自分としては思い切った買い物だったけど、色も形も気に入って2シーズンほぼそのコートだけで過ごした。

今冬取り出してみると、さすがにくたびれた感じが否めない。とくに両袖のステッチのほつれが気になって、帰省最後の夜に補修することにした。

テレビ以外に娯楽のない実家では、夜になると本を読むか手仕事をすることが多い。母の裁縫箱から針と糸を借りて地道に縫うこと3時間。どこを直したか分からないくらい上手くできた。

父は先に寝てしまい、母は眠さをこらえて図書館から借りた本を読んでいる。石油ストーブが時々げっぷする以外はしんとした夜。母とあと何回、こんな夜を過ごせるだろう。