旅に出ると

2泊3日で夫の実家に行ってきました。義両親に温泉旅行をプレゼントすることになり、留守番をする義祖母(以下ばばさま)と一緒に過ごすためです。近所に夫の兄妹がいるのですが、ばばさまは大層ひがみっぽいので、めったに会えないオータ夫婦が顔を見せて気をそらせようという作戦です。

 

夫の実家は電車とバスを乗り継いで一日がかり。有給をとって金曜の夕方に現地入りしました。一方、プレゼントした温泉旅館もかなり遠いため、土曜に義兄が宿まで送り、日曜に義妹が迎えに行き、その間オータ夫婦がばばさまの相手をする算段です。初日はばばさまがひがんでる風でしたが、義両親不在の2日目の夜は義兄の子供たち(ばばさまのひ孫)も集まって賑やかに食事しました。

 

オータは夫の実家に数えるほどしか行ったことがありません。オータの実家も遠方だし、休みが合わないので、お正月もお盆も別々に帰省しているからです。そして、オータも義母も気を遣うだろうという夫の配慮で、2泊したのは今回を含めてたった4回だけです。ありがたや。

 

とは言うものの、夫の実家は居心地がよく、オータはいつものんびり過ごしています。ほとんどの時間をこたつに入って足の悪いばばさまとおしゃべりし、手伝いは食事の後片付けくらい。ただ、料理好きな夫の提案で、2泊する時は2日目の晩ごはんを作ります。買い出しなどで時間がつぶれるし、お手伝いするより気楽だし、料理を中心に話がはずむ上にみんなに感謝されるのでいいことずくめなのです。

 

料理の担当は夫7割オータ3割で、後片付けはその反対。普段は2人分しか作らないので大人数だと調理も後片付けも大仕事です。夫がいろいろ引き受けてくれますが、自宅に戻るとびっくりするくらい肌や指先や髪が荒れているので、慣れない場所で慣れないことをするのは体に負担がかかるんだなあと思います。


これは夫の実家だからというわけではなく、観光地でも、温泉でも、自分の実家ですら、泊まりがけで出掛けると必ず体のあちこちに変化が現れます。生活リズムが崩れると体のバランスもあっけなく崩れてしまうようで、肌は粉をふき、指先は荒れ、髪はぱさつき、肩や腰がぎしぎしと痛みます。バックパックで旅したあの頃はもっとタフだったのに、と思わずにはいられません。

 

オータの旅支度は「身軽」がモットーです。旅慣れた夫はたいてい初日の宿だけ決めてあとは行き当たりばったり。各駅停車や路線バスで移動し、気になる駅でふらりと降りてひたすら歩き回る(たまにレンタサイクル)というスタイルです。動きやすいよう荷物は極限まで減らすため、シャンプー等は現地にあるものを使い、保湿はニベアのみ。全身ががさがさな仕上がりになるのは致し方ありません。

 

こういう旅は決して嫌いではないのですが、初めて夫の実家に挨拶に行った時、5泊6日の中日を実家泊に設定されたときはさすがに参りました。かばんにワンピースやハイヒールを詰め込み、いつものように各駅停車であちこち立ち寄りながら数日かけて実家を目指すという肉体的にも精神的にもハードな旅をこなした後で、夫にたっぷり文句を言いました。それ以降は初日にまっすぐ実家に行き、その後で旅を楽しむ方式に変わりました。ちなみに今はお気楽にスニーカーで行っています。

 

年々旅疲れからの回復に時間がかかるようになり、50代になってもこんなに動けるのか不安になることもあります。でも、電車で中高年の登山グループなどと乗り合わせるとみなさん気力も体力もみなぎっている様子。電車で移動するだけで疲れている自分が情けないったら。旅疲れを1週間くらい引きずってしまうこともあるので、最近は最終日の行動を控えめにして、なるべく暗くなる前に帰宅するように心がけています。豪華なパッケージツアーより青春18切符が性に合っているオータとしては、あれほど元気に年を重ねる自信はないけれど、ちょっとあやかりたいと思うこの頃です。