父老いてなお免許返納の道険し

ゴールデンウィークに3泊4日で実家に帰ってきました。遠方に住んでいるので、帰省するのは年に一度か二度。若い頃は親が老いるなんて考えもしませんでしたが、両親が70歳を超えたあたりから、どんどん年を取っていくなあと感じるようになりました。

 

滅多に会わないので親の老いを意識するのは当然かもしれませんが、今回は父に関してショックだったことが二つありました。

 

一つは、外で酔っ払って記憶をなくした上、側溝に落ちて怪我をしていたこと。

もう一つは、免許更新時の認知機能検査にひどく憤慨していたことです。

 

父はことし75歳になります。ひとつ年下の母と比べ、父の衰えの方が目につきます。筋肉が落ちて一回り小さくなり、パジャマがぶかぶかに見えました。指の関節が変形して曲げづらいらしく、箸を扱いにくそうにしていることもありました。

 

父は大酒飲みですが、どんなに飲んでも乱れることはありませんでした。しかし、今回は友人と飲んだ帰りに電車で寝過ごし、探しに行った母の前でひどい千鳥足を披露し、さらに1メートル下の側溝に転げ落ちたというのです。幸いかすり傷で済みましたが、大怪我をしてもおかしくない状況でした。そして父はそのことをほとんど覚えていないらしいのです。父の「酒癖の良さ」に絶大な信頼を置いていた母にはかなり衝撃だったようでした。

 

こんな出来事があっても、父は「自分(だけ)は大丈夫」と考えているのだろうし、車の運転についてもまだまだ自信を持っているのだと思います。免許返納なんてとんでもない、認知機能検査だなんて馬鹿にするな、と。

周りの誰よりも早く車を持ち、50年以上運転してきた父です。そろそろ免許を返納してほしいと思いますが、車がステータスや若さの象徴という世代ですし、車がないと行動範囲が一気に狭くなるので、一筋縄ではいかないでしょう。

 

父も自分の衰えは認識しているようで、運転がずいぶん慎重になり、後続車に道を譲ったりもしていました。以前は考えられなかったことです。もみじマークは絶対に受け入れないでしょうけど。

 

次回の免許更新時には78歳です。それまでに返納の流れに持っていきたいのですが、父の気持ちを傷つけないよう、車のない生活をあまり不便と感じなくて済むよう、いまから策を練らくちゃ、と思います。